遥かなり三宅島
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Description
遥かなり三宅島~吉田松陰「留魂録」外伝吉田松陰。維新の巨大なエネルギーを生み出したのは、獄中にありながらこの国の将来を憂う一人の男の「志」であった。安政の大獄による粛清の嵐が吹き荒れる中、松陰は死期を悟り、自らの志を込めた遺書『留魂録』を書き記す。この書こそが思想的支柱となり、薫陶を受けた数多くの志士が維新に身を投じていく。
沼崎吉五郎。囚人として松陰とともに牢獄にありながらもその志に魅せられ、留魂録の執筆を助けた男。吉五郎は遠島刑となり、十五年間もの間、三宅島に留め置かれる。
本作は、牢内で松陰と出会い、波乱の運命を生きる吉五郎の目線から、激動の維新期を映しだしていきます。
「留魂録」は二つ作られ、ひとつは維新の礎となり、ひとつは名もなき男の人生とともに遥か三宅島にあった。
もう一人の松陰門下生、沼崎吉五郎が三宅島の十五年で守り通したものは何だったのか…。
著者:永冨 明郎
出版:東洋図書出版株式会社
制作・販売:大村印刷株式会社